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拝啓、中曽根弘文様 ~追伸:しかるに~

あなたのサイトから引用させて頂きました。
公正を期すために省略していません。
『このような状況の下、更に我が国憲法のあり方について
真剣に向きあわねばならない出来事が発生しました。
3月11日に発生した、東日本大震災であります。
甚大なる被害を受けられた被災者の方々の苦しみは、
筆舌に尽くし難いものであります。
厳しい環境の中での助け合いや自己犠牲の精神、
自律と献身に満ちた行為には国の内外から
多くの感動の声が寄せられていますが、
憲法第25条には
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
と国民の生存権が明記してあります。被災者は、政府の遅い対応により、
まさにこの権利が脅かされていると言えます。
被災者の方々の生活を一刻も早く、安心、安定したものに取り戻すため、
国家を挙げて復旧・復興を進めることが焦眉の急となっています。

しかるに、現行憲法では、非常事態に対応する規定がありません。
戦後最悪の災害に襲われた今、非常時・有事の際に、
国民の安全を守り速やかな復興を行うための規定、
私権の制限をどう考えるかという論点も非常に重要です。
まさに今次の大震災は、我が国の憲法のあり方についても
大きな一石を投じていると言えます。こうした事項については、
政府内だけで議論して見解を示すのではなく、
国会の場で広く議論を行うことが不可欠であります。』

さて本題です、あなたの主張は詭弁です。何故なら
『しかるに』にはふたつの意味があります。
1 それにもかかわらず。それなのに。
2 話の冒頭に用いる語。さて。ところで。
あなたの持論展開では『しかるに』は2の意味ですね。
東日本大震災は『しかるに』以下の主張に何の関係も無い。
このことをもって、詭弁と呼びます。

『被災者の方々の生活を一刻も早く、安心、安定したものに取り戻すため、
国家を挙げて復旧・復興を進めること』が必要になったのは
『非常事態に対応する規定』がなかったからでは無く、
まず、原子力行政の手抜き。具体的には東電も認めましたが
原子力発電所に電源供給が途絶えた事を想定したマニュアルがなかった、
そして、そのことを看過した監督官庁があった、
また、監督官庁を国民の目線で管理する国会が
機能していなかった事に由来します。
『私権の制限をどう考えるか』など無関係です。

第二に想定外のこと、具体的には、大震災が起きた際に、緊急な法整備や、
必要に応じて超法規的措置を執りうる国会が機能しなかったし
今も、機能していないことに由来します。

憲法第25条に守られていない今の国民を引き合いにして
改憲ありきの論旨展開は止めて下さい。
国民を馬鹿にするにもほどがある。

なお、自民党は与党の立場を追われた身です。
改憲が進まないことを、現与党、民主党の不作為と
あなたがサイトで非難することは、負け犬の遠吠えです。
そもそも、現憲法に

『そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、
その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、
その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。』

と、あります。
自民党マニュフェストや憲法草案で
9条改正をスタートにしていますが、そんな手順では憲法改正など出来ません。
現憲法前文に沿って9条があるのです。
改憲したいなら、現憲法前文に変わる、未来を描きなさい。
それが改憲のスタートラインです。



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2011年09月15日 拝啓 トラックバック:0 コメント:0












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